「かけ算は2x2までしかわからないんです(笑)」"逸材"天野ききには芸能の道しかなかった
天野きき(撮影:徳重龍徳)
2021年、「ミスマガジン2021」でミス週刊少年マガジンに輝き、グラビア、女優、さらにはガールズグループ「Shibu3 project」でも活動する天野きき。
明るい笑顔で人気の彼女にインタビューすると、バラエティー番組が喜びそうな知られざる逸材ぶりが発覚。えっ、かけ算わからないの!?
※グラビアについて語っている記事はこちら
いきなり鼻血から始まる取材、そしてさらなる衝撃...
ーーえっ??? その鼻血、どうしたんですか?
天野きき(以下天野):ちょっとぶつけちゃって(笑)
取材前に鼻血が出てしまったという天野きき(撮影:徳重龍徳)
ーーインタビューは長年やってますけど、鼻血が出て鼻にティッシュを詰めている人をするのは初めてです(笑)。既に只者じゃない感じがしていてワクワクします。
天野:ありがとうございます!
ーー天野さんについて、これまでの経歴とグラビアと2つに分けて今回は聞きたいと思ってます(グラビア編はプラチナムタイムズのこの記事)。この記事ではこれまでの天野さんの軌跡を聞きたいのですが、芸能界入りのきっかけはスカウトですよね。
天野:原宿でスカウトされました。芸能界のキラキラしたかわいい子みたいに私もなりたいと思っていました。いろんなお仕事をする中、自分にはまって面白いなと思ったのがお芝居です。
女優さんになりたいという思いは強くあるんですけど、今やっているグラビアも表現ですし、私が所属するガールズグループ「Shibu3 project」での活動も表現。表現でご飯を食べていきたいなと思っていて、今は女優さんだけが目標ではないです。
もともとは女優志望(撮影:徳重龍徳)
ーーグラビアを見ていると「届きそうで届かないクラスのかわいい子」という印象で、同年代から一番好かれる子だろうなと思ってました。実際に制服であったり学校でのグラビアが多いですよね。でも天野さんは実は勉強があまりできなかったから、学生時代は苦しかったと聞いたんですが?
天野:私、足し算と引き算あるじゃないですか。あそこまでしかできなくて。九九で止まってます。2×2 までは覚えてるんですけど、そこから全然わかんなくて。
ーーんっ...? 2×2までということは、2×3はできない?
天野:2×3? 2 + 2 + 2 ってことですよねえ。えっと…(指を折って数え始める)。
指を使って一生懸命、計算をする天野きき(撮影:徳重龍徳)
ーーおお、逸材だ。漢字は読めます? 役者だと台本を読まなければいけないですけど。
天野:少しずつ読めるようになっています。でも私、一つの台本を読むのに5時間くらいかかっちゃうんですよ。ストーリーは理解できるんだけど、セリフの漢字が読めないことがあって。お父さんと一緒に読んでます。ただセリフの覚えはいいです!
ーーミスiDのときには、好きな本に林真理子さんの『葡萄が目にしみる』を挙げてましたけれど、本当に読んだんですか?
天野:それは本当なんです! あの、お母さんと一緒に読むんです。
ーー林真理子さんの本をお母さんと一緒に読む子、この世にいたんだ!
天野:映画だったり読書だったりは結構見ます。ストーリーや人の気持ちに共感したり、登場する人の気持ちを考えることについては長けてる方だと思っていて。感受性が強いって言うんですか。
芸能、この道しかなかった
レンズを向けると雰囲気が一気に変わる天野(撮影:徳重龍徳)
ーー発言が天才俳優のそれですね。ミスiDでは、勉強ができないことはバレなかった?
天野:ぜんぜんバレなかったです。あのときはちゃんと真面目な子を演じていたので。
ーーミスiDではネクストアクトレス賞を受賞。映画監督の今泉力哉さんも天野さんを褒めてましたけど、審査員の面々がもし真面目な子だと思っていたのなら、その時点ですごい役者じゃないですか。
天野:そうなんですよ! でも最近は私が勉強できないことがバレ始めてきたので、真面目な方向は難しいかも? 優等生の役を本当はやりたいんですけど、素の私のような役しかこなくて......。
先日出演した映画『Green Bullet(グリーンバレット)』で演じた神里はるかは、何も考えてないアッパーの子。この子はどういう心情なんだろうとセリフについて考えてたら、 阪元裕吾監督から「天野さんは、何も考えないでやって」と言われて(笑)。最近は、明るい元気のお芝居が多いですね。
全身のバランスの良さも天野の魅力だ(撮影:徳重龍徳)
ーー勉強が苦手なことにはいつ気づいたんですか?
天野:私のおうちは「勉強しなさい」と塾に入れてくれるような家庭で、最初は期待に応えようと頑張ってたんですけれど、どうしてもダメで......。妹は勉強の理解が早くてしっかりしていて、両親からあまり勉強を強制されなくなって。
ーー妹さんへの嫉妬とかはあるんですか?
天野:妹のほうが勉強できたり、期待されてる感じはあります。でも、うらやましいと思ったことはなくて。やっぱり私は勉強が嫌いだし、やりたくない。私って人と比べちゃうんで、妹と同じ習い事でピアノをしていたんですけど、私は本当にできない。一方で、妹が上手になっちゃって、その時はムカついてしょうがなかったです。
でも今は私は芸能という道を進んでいて、妹とは道が全然違う。お互いやりたいことをやっていて、いい意味で違っていてよかったです。
ーーそこまで勉強が嫌いだと、学校も苦痛だったのでは?
天野:昼休みとかは楽しかったんですけど、授業とかは(苦笑)。
私、やりたくないことには本当に努力ができなくて。逆にやりたいことにはものすごく頑張れる。あと2つのことを一度にできないんです。だから芸能活動を始めてからは一回もノートを開いていないです。今でもシャーペンをにぎったら手が震えるし。苦手だし、どうしてもできない。
人に敷かれたレールの上を歩いていくのが、本当に嫌いなんです。嫌いというかできなくて。だから、原宿を歩いていた時にスカウトされて、芸能の仕事ができて本当によかったです。
写真を見ると素とはまた違った魅力が出る(撮影:徳重龍徳)
ーーご両親としては、芸能の仕事がなくなったらと思うと心配でしょうね。
天野:本当にそうなんですよ! 私、あとがないんです! 私の家は本当に真面目なので、妹だったら絶対に芸能活動はさせなかったと思うんですけど、私はたぶん「この子はこのままだと本当にやばい」というので、芸能をやらせてもらえたんだと思います(笑)。
ーー天野さんは事務所のガールズグループ「Shibu3 project」のリーダーを務めています。ここまでの話を聞いていると、よくリーダーに抜擢されたなとも思ってしまいます。
天野:本当ですね。私が一番びっくりです!
ーーちなみに横でお話を聞いているマネージャーさんは天野さんのことをどうみていますか?
マネージャー:天野は感覚、感性が優れているんですよ。いろんな点に気づくのが早いですし、天才肌。
天野:わあ、いつもはあまり褒めてくれないから、うれしいー!
表現で生きたいという強い意志を持つ天野(撮影:徳重龍徳)
ーー天野さんは見た目の普通っぽさが売りと言ってますが、中身は全く普通じゃない。よく芸能界には、この道以外じゃないとダメだったんだなと思わせる天才がいますが、天野さんも確実にその部類ですね。今後の目標はなんですか?
天野:表現することでご飯を食べていきたいんです。今だとご飯を食べるとか全然無理なんでもっと頑張りたい。
お芝居を中心に、グラビアもずっとやりたいし、今はラジオもやらせていただいてて、ちょっと滑舌に問題はありなんですけど(笑)。でもそこは直していきつつ、話すお仕事も増やしていきたい。おじいちゃん、おばあちゃんになるまでこの芸能のお仕事をやりたいと今は思っています。
<天野きき>
2005年1月11日生まれ。東京都出身。 2018年に原宿・竹下通りでスカウトされ芸能界入り。2020年にミスiD2021ネクストアクトレス賞を受賞。2021年にはミスマガジン2021で「ミス週刊少年マガジン」と「ゲームアイドル部門」をW受賞。女優として舞台や映画出演を果たす一方、ガールズグループ「Shibu3 project」のメンバーでもある。
「Shibu3 project」は2ndアルバム「THE YOUTHFULL DAYS 」発売を記念した、初の東名阪ツアー2022「THE YOUTHFULL DAYS TOUR」を大阪11/12、名古屋12/3、東京12/10で開催することが決定!!
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<アザーカット>
(C)徳重龍徳
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